市販教材紹介

このページでは、ゲームや教材の紹介をしています。

日本語の学習を始めたばかりの児童生徒にとって、友達とコミュニケーションを取ることはハードルが高いことがあります。クラスの友達も、日本語を話すことが難しいクラスメートとどうコミュニケーションを取れば良いのか迷ってしまうこともあります。
そんな時に、言葉を必要としない遊びやゲームはとても役に立ちます。
”遊んでいたら心の距離が近づいていた”という状況ができると良いですね。
ここでは、言葉を必要としないゲームも紹介しているため、教材の参考にしてみてください。

また、日本語教育で使えるゲームや教材も紹介しています。
特に、適切なソーシャルスキルというのは、その国の文化に依存するところが大きいかと思います。その際、療育機関や特別支援で使われる教材は非常に役に立ちます。
心理士としてソーシャルスキルトレーニングを行なってきた立場から、使えそうな教材をまとめました。

また今後、「世界の遊び」もご紹介する予定です。
外国にルーツのある児童生徒が母国の文化を学ぶことも、大切にしたいことの1つです。
学校現場や日本語教室、オンラインの授業でも使える教材があると思いますので、参考にしてみてください。

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百人一首

百人一首は、名前の通り、100人の歌人の和歌が掲載されたカードゲームです。
平安時代から鎌倉時代にかけて活動をした、藤原定家が選んだ和歌が掲載されていると言われています。
学校の授業で取り扱うことも多いことから、遊びの中で百人一首の存在を知っていることは、外国人児童生徒にとっても安心につながりやすいのではないかと思います。
百人一首の遊びを導入として、日本の歴史などの教科学習にもつなげやすい教材です。

こま

日本伝統の遊び、こま回しです。
こま回しは言葉を必要としないため、日本語を学んでいる途中のお子さんでも、友達とコミュニケーションを取りながら遊ぶことができます。
子どもの発達的な観点からは、手首の操作やボディイメージを育んでくれる遊びです。
柄のついていないこまを使って、みんなで色をつけていくのも楽しいですね。
※この商品は5個セットになっていますので、ご注意ください。

けん玉

日本伝統の遊び、けん玉です。
けん玉は言葉を必要としないため、日本語を学んでいる途中のお子さんでも、友達とコミュニケーションを取りながら遊ぶことができます。
日本では、クラスでけん玉大会を行うことがあります。
日本語を話すことが苦手なお子さんでも、けん玉が上手にできるだけで少しクラスに溶け込みやすくなるかも知れません。
けん玉を通して、日本語の位置関係の言葉の学びにもなるかと思います。

おはじき

日本伝統の遊び、おはじきです。
複数人でおはじきをする場合、勝ち負けのルールはありますが、見ているだけで理解しやすい、非常に単純なルールで遊ぶことができます。
子どもの発達的な観点からは、手先の操作や”順番”を学ぶ練習にもつながります。
おはじきは遊ぶだけではなく、制作に使えるところも汎用性がありますね。
様々な色がありますので、色の名称を覚える学びにもつながるかと思います。

折り紙

子どもから大人まで楽しめる、折り紙です。
折り紙は見本があることで言葉の理解を必要としませんが、言葉だけで相手に折り方を伝えるなどの遊びをすることで、日本語を話す力やコミュニケーションの力を育てることにつながります。
また、子どもの発達的な観点からは、手先の操作や空間認知の力も育ててくれる遊びです。
色の名称や位置関係、形の名称の学びにもつながります。
※この商品は、300枚入りになっていますのでご注意ください。

お手玉

日本の伝統の遊び、お手玉です。
しかし、お手玉は日本でできたものではなく、現在のトルコに位置するリディア人によって発明されたと言われています。
トルコにある博物館には、お手玉で遊ぶリディア人の浮き彫りもあるようです。
子どもの発達的な観点からは、手先の操作やボディイメージを育てることにもつながります。
言葉がなくても遊べるところが良いですね。
遊びの中で、自然と和柄に親しむことができます。
この遊びを導入として、裁縫などの家庭科学習にもつなげることができるかと思います。

羽子板

日本の伝統の遊び、羽子板です。
日本のお正月遊びとして有名ですね。
この商品は羽根も付いており、自分で色を付けてオリジナリティーを楽しむことができます。
子どもの発達的な観点からは、粗大運動や微細運動、ボディイメージの発達につながります。また、”相手の動きを読み取る力”も育ててくれる遊びです。
ルールが非常に簡単で特に言葉を必要としませんが、チームになって遊ぶことで仲間意識の芽生も促してくれる遊びです。

ドキドキクラッシュ

これは、療育機関や学校現場でよく使われるゲームです。
ピンセットを使って人体模型に内臓や骨のパーツを埋め込んでいきます。
力が強すぎるとクラッシュしてしまうため、ドキドキ感が楽しいゲームです。
身体の名称や、「ドキドキする」「怖いね」などといった感情の言葉の学びにもつながります。
友達同士での遊びでは、顔を見合わせて感情を共有することができるという点から、心的距離も近づけやすいゲームです。
レッスンのアイスブレークとしてもお使いいただけるかと思います。

こんなときどうする?

これは、療育機関や学校現場でよく使われる、ソーシャルスキルトレーニングの教材です。
カードに描かれているイラストを見て解決方法を答えるための教材ですが、日本語で絵の状況を説明したり、物の名称を学習したりするためにも使える教材です。
日本的な社会的ルールの学びにもつなげやすいかと思います。
イラストも可愛らしく、親しみやすい教材です。
発達協会から出されている教材だけあって、社会で生きていくために身につけたいスキルが多く含まれています。

お話づくり絵カード

これは、療育機関や学校現場でよく使われる、ソーシャルスキルトレーニングの教材です。
4枚の絵を時系列に並べてお話を作ります。
その後、自分で作ったストーリーをお話します。
カードは全部で52枚入っており、そのうちの4枚は感情のカードです。
12種類のストーリーを作ることができますが、人物の感情を考えたり、その後のストーリーを考えたり、オリジナルで4コマ漫画を作る導入になったりと、様々な使い方ができる教材です。
カードに描かれている物の名称を覚えることや、状況を日本語で説明する力の育ちにもつなげることができます。
カードの裏側には、ストーリーが文章だけで書かれています。
文章を読んで意味を理解し、イラストを描く活動も楽しいですね。
文章はひらがなとカタカナで構成されています。