当サイトについて

日本に住む外国人の人口は非常に多く、少子高齢化が急速に進む日本においては、働き手の確保を始めとした様々なメリットが期待されています。その一方で、日本へ移住してきた子どもたちが日本語や各教科の教育を十分に受けられる環境は、今もなお、様々な試行錯誤がなされている最中と言えるでしょう。
 今後、そうした子どもたちが少しでも豊かな生活を送ることが出来るよう、指導方法や教材の工夫がどのような効果をもたらすのか、指導に関わる人たちが積極的に情報を分け合い、助け合っていくことが大切です。 

現在の日本においては、多くの現場で日本語教育が行われており、それぞれに工夫がなされた数多くの指導方法や教材が存在しています。
 例えば、文部科学省が開発した『JSLカリキュラム』では、語彙や文法教育といった基礎的な日本語指導だけでなく、“体験すること”をねらいとした学習・活動を通して、より深く日本語を理解したり、自発的に相手と関わろうとする意欲を伸ばしたりすることを重視しています。
 こうした学習・活動においては、これまでのように決まった順序で学習を進めていくのではなく、子どもの能力や興味・関心に合った内容を柔軟に考えていくことが求められます。しかし、日本語教育を担う多くの教員・指導者にとって、教材の確保や活動の工夫を十分に行うことは、大変難しいことなのではないでしょうか。 

そこで、子どもたちが日本語を楽しく学ぶことを最優先に、現場での指導や日常生活の助けとなる教材を広く、無料で提供することを目的に開設したのが、この「にほんごワーク」です。
 文字学習や語彙、文法の学習をねらいとした教材だけでなく、様々なやり取りを体験しながら、日本語を深く理解することをねらいとした教材・活動も多く取り上げています。また、「にほんごワーク」の大きな特徴として、公認心理師、デザイナー、WEBデザイナー、保育士の知識・技術を惜しみなく活かし、専門性が高く、魅力的で使いやすい教材を作成している点が挙げられるでしょう。

なお、当サイトでは、海外から日本に移住した児童生徒について、文部科学省の表記に準じ、「外国人児童生徒」と表記しています。当サイトへのアクセスのしやすさに配慮した表現であり、国籍による差別を意図したものではないことを、ご理解頂けますと幸いです。また、当サイトの教材が多様な人種の方に向けて利用されることを想定し、キャラクターの肌には色を付けず、全て棒人間で表現をしております。一部、プリントで取り扱う内容により、キャラクターの性別を明確にしている箇所がございますが、これらについても、人種や性別によって差別をする意図は一切ございませんので、ご理解の程よろしくお願い致します。

一人ひとりの個性に合わせた指導を考える際に、「にほんごワーク」の教材が広く活用され、子どもたちの楽しい学びに繋がっていくことを願っています。

令和2年12月