管理人より

このサイトをご覧頂いた皆様、本当にありがとうございます。
このページは、本で言うところの「あとがき」です。

私は公認心理師として、子どもの発達に関わる仕事をしてきました。
日々の業務の中で、外国にルーツを持つお子さんやご家族に多く出会います。
文化や言葉の違いから、スムーズに社会資源を得られなかった方、日本語の学習に苦労しているお子さん、日本語を教えることや保護者とのコミュニケーションに苦労している先生方に出会ってきました。
そのような現状を目の前にし、自分にできることはないだろうかと、長い間考えてきました。

書籍や論文を読み漁り、日本語を教えてらっしゃる先生方にお話を伺い、日本語教育の現場を見学し、このサイトを立ち上げるまでの情報収集に、数年間を費やしました。
その上で、心理士の専門性を活かしたプリント作りができるのではないだろうかと思い、立ち上げに踏み切りました。

そんな矢先の、コロナ感染症のパンデミックでした。

当初は、今後も来日される方が増え続けるだろうという想定の元、始めた取り組みでした。
この時期にサイトを立ち上げる意味はあるのだろうか・・・自問自答を繰り返しました。
しかし、ニュースで取り上げられる世界の状況を見て、今こそ立ち上げるべきなのかも知れないと感じるようになりました。

コロナ感染症によって、多くの方が命を落とし、涙を流し、苦しい日々を過ごしました。
夢を諦めなければならなかった方もいるでしょう。
大切なものを失った方も多かったと思います。
そして今でも、苦しみの中で戦っている方がたくさんいます。

その中には、来日予定だった方、日本に移住したばかりだったご家族、日本で職を失ってしまった外国人労働者のご家族、日本語を学びたいと思っている子どもたち・・・そういった方々も少なくないと思うのです。
この状況下で、私たちにできることはあまりないのかも知れません。
しかし、「にほんごワーク」での学習を通し、日本語を学ぶ子どもたちが少しでも笑顔になってくれたら・・・。
そんな気持ちで、ただひたすらに準備を進め、この度のサイト公開となりました。

このサイトを作るにあたっては、その想いにご賛同頂き、多くの方々にご協力を頂きました。

まずは、現場の見学をご了承頂いた団体の方々、ならびに、日本語教師をされている先生方には、大変感謝しております。何度もメールでやり取りをし、私の質問に丁寧に回答をしてくださいました。
現場で働いていない私がこのサイトを立ち上げることができたのも、現場を教えてくださった先生方のお陰です。ありがとうございました。

そして、サイトの立ち上げを勧めてくださった大学院時代の恩師、リソースをご紹介頂き、長い間見守ってくださった大学時代の恩師には、改めて感謝申し上げます。
卒業した後もこうして私の取り組みを見守って頂けることは、大変心強く、励みになります。

また、これまで私が関わらせて頂いたご家族の皆様に、深く御礼申し上げます。
大切な人生に関わらせて頂き、本当にありがとうございました。
このサイトが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

最後に、一緒にサイトを作ってくれた仲間へ。
みんながいなければ、このサイトを立ち上げることはできませんでした。
貴重な時間を共に過ごしてくれてありがとう。
何度も打ち合わせややり取りを重ね、議論し、笑い合った時間は私のタカラモノです。

このサイトは、これからも成長を続けていきます。
ご指摘・ご要望はいつでもご連絡を頂けたらと思います。可能な範囲で、誠実に対応させて頂きます。

最後になりましたが、現在も組織に所属しながら仕事をしている関係により、本名を公開することができませんことをご理解頂ければ幸いです。

 

このサイトが、少しでも世界中の人の笑顔に繋がりますことを、心より願っています。

 

令和2年12月  サイト管理人 すぅ